脳性まひ者 しんやのひとりごと

脳性麻痺による両上下肢機能障害と共に生きる筆者が、折にふれ、浮かぶ思いをつづる。

そろそろ虫対策を

 夜の十一時すぎ、ある女性ヘルパーさんが、身震いしながら入ってきた。玄関のドアを開けたら、クモがスルスルッと降りてきたらしい。
 ぼくも、夜中に布団のなかで目が覚めると、クモがぶら下がっていて、ハラハラしたことがある。
 天井からスルスルッと降りて、ピタッと止まる。安心していると、またスルスルッと降りてくる。
 もし、パジャマのなかに、はいってきたらどうしよう。
 手がうまく動かないとあっては、つまみ出すこともできない。そのうちぼくの体重でつぶれてしまうかもしれない。と想像しながら、そのまま朝まで眠れなくなる。
 暖かい日が多くなってきた。いろんな虫が出てきて、蚊も多くなってくるだろう。
 脳性まひ、という運動神経の障害で、ぼくの体にはいつも、自分の意思とは関係なくつよい力が入り、汗をかいていることが多い。
 そのせいか、プーンと音がして、かゆいなぁと気づいたときには、蚊にあちこちさされていたりする。
 また別のヘルパーさんともその話しになる。ひとり暮らしになって、はじめて迎える夏を乗りきるために、なにかよい虫除け対策はないか。いろいろ知っていそうな感じだったので、参考に聞いてみた。
 部屋に置くタイプの虫除けで、90日利いている、というのが使いやすそうな感じである。ほかにもいろんなタイプがあるそうだ。
 こんどお店に行ったときにでも、みてみよう…。