夜も静まりかえっていた。アパートの部屋でひとり、すのこベッドにすわって、本に向かっていた。わきの低い棚にブックスタンドがあり、読みたい本は、いつもセットしてある。 こまかい動作ができないぼくは、それでも、手でむりやりめくろうとすると、連動し…
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