脳性まひ者 しんやのひとりごと

脳性麻痺による両上下肢機能障害と共に生きる筆者が、折にふれ、浮かぶ思いをつづる。

こころの支え

デカいテレビになって お~~~

いまPCモニターとしても使っているテレビは、ことしはじめのほうに買ったものだ。なんせ画面サイズが40インチである。 ひとり暮らしのアパートの部屋は、ふだん四つんばいや正座で過ごしているが、調子のよくないときは車いすもOKの8畳。とはいえ、テ…

耳元でささやく声に

自宅でふとんに寝ていると、左の耳元で、女の人のささやく声がして、 「しんや、しんや…」 はっと目が覚めました。 時計をみると、六時四五分、あと十五分で起床時間です。部屋にはまだ、ぼくしかいません。 夏になると、〈ほんとにあった怖い話〉というオム…

湯船につかり…

湯船につかり、ふうっと息をつく。 そばで汗を拭いながら、ひとりで何か呟いている。 「あぁ、ぼくのほとばしる肉汁が、尾崎さんにかかってしまっては…」 「???」 風呂に入る日で、夜の八時にその介助にみえていた。いつも行儀よく正座し、 「きょうの入…

秋だから…

湯船につかり、ふうとひと息つく。 夜の八時過ぎである。入浴の介助でアパートにみえていた小太りの三十代の男のヘルパーさんが、 「こんど、またガッキーが出るドラマがあるので、楽しみなんです」 その女優さんがお気に入りのようで、細い目がうれしそうに…

あの子もどこかで…

街路樹の下の歩道を電動車いすで行く。葉ずれの音がして、枯れ葉が舞い散る。 平成二十二年十一月四日は青空が広がり、雲がゆっくり流れていた。 手続きの用があって、長町の銀行へ、ヘルパーさんについてもらって出かけた。 思いのほか早く済んだので、ショ…

恋人型ロボット

言ってほしいことをなんでも言ってくれて、いつもやさしくしてくれる。 そんな恋人ロボットがいたら、やっぱりうれしくなっちゃったりするのかなぁ。 先週の火曜日からはじまった「絶対彼氏」というテレビドラマをみながら、ふと思ったりする。 相武紗季さん…