ふうっと息をついて見まわすと、ゴザを敷いている家族づれ、浴衣姿の人、カップルが目についた。 暗くなるにつれ、川辺はそれらの人で埋まり、電動車いすでは、前にも後ろへも行けないくらいになっていた。 この日は、広瀬川灯ろう流しがあるので、いっしょ…
電動車いすのカバーをはずそうとしたヘルパーさんが、叫ぶような声をあげ、 「なんだ、ここにたまっている黄色い液体は…。くさいっ!」 オエッ、オエッとむせかえっていた。 出かける準備のときで、それはなんと、猫のおしっこだった。 ニャ~ンという鳴き声…
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