きょうは、午後にみえた三十代の小麦色の肌をした男のヘルパーさんが、部屋に入るなり、 「あれ、あの観葉植物の葉っぱ、また伸びたんじゃないですか?」 言われてみると、たしかに、同じ高さだったはずのそばの本棚より、もう二十センチはあたまが出ている…
地下鉄長町南駅である。 エレベーターのボタンへ、柵の向こうから男の子が手を伸ばしていた。小学五、六年生だろうか。 ぼくは、ちらっと見ながら、 「どうしたのかな?」 男の子はタッチすると、そのまま去ろうとしていた。 ぼくは出かける用があり、地下鉄…
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