ちいさな窓のあかり

脳性まひのぼくが、自分を愛するために、箸の先で書きつづる思い

涙と鼻水と秋の空

 電動車いすで歩道を進んでいると、涙と鼻水がたれてきた。
 わきに寄せて、とまる。
 木の葉がもう色づきはじめ、魚の群れのような雲が浮かんでいたりする日が多くなった。
 ティッシュで拭いてもらう。
 涙と鼻水がたれるの、なかなか、治んないなぁ、とむかしはよく首を傾げ、ため息をついた。町のクリニックでみてもらったとき、ぼくの思い込んでいた、なかなか治らない風邪じゃないよ…と言われた。
 ハウスダストのアレルギーがあることがわかった。すると、花粉でもなんでも反応してしまうことがあるらしい。
「いまの時季だと、ブタクサとか、ヨモギかな」
 毎年、言われていた。
 ティッシュを出して拭いてもらえますか、と言うと、あと1枚しかないです、と何日か前に言われ、あわてた。
 出る前にきょうは、ちゃんと気づいて、バッグに入れてもらった。