窓にさす陽の光がいくぶん傾きかけた午後の二時ごろ、ぼくはアパートの部屋にいた。すると、ベランダから呼ぶ声がする。 だれだろう。 四つん這いでいき、窓枠にひじをひっかけて開けてみる。 「あら、T春ちゃん…」 障害者施設にいたときの利用仲間で、何か…
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