脳性まひ者 しんやのひとりごと

脳性麻痺による両上下肢機能障害と共に生きる筆者が、折にふれ、浮かぶ思いをつづる。

急に冷え込んだとて

 夕方に、ぐんと冷え込んだ日があって、すっかりあわてた。
 とりあえずその日は短時間で準備できること、石油ファンヒーターを出してもらった。
 寒くなると、体の不自由なぼくにとって、電気敷布も必需品なのである。
 次の日に電気敷布をふとんにしいてもらう。数日後、縫い物ができるヘルパーさんが来て、その敷布を、ずれないようにぬいつけてもらった。
 電気敷布を使うのは、明け方に寒くなったときである。体が思うように動かず自分でふとんがかけられないからだ。電気敷布のダイヤルは、手が利かないときは鼻を使えば動かせる。
 冬は寒くなり、そして夏は暑くなる。
 めぐる季節や日々の天気をぼやいたところで、向こう側をコントロールできるものではあるまい。
 寒風と冷雨が身にしみる日もあろう。そういうときは中をあったかくして、カッパを着ればいい……。