脳性まひ者 しんやのひとりごと

脳性麻痺による両上下肢機能障害と共に生きる筆者が、折にふれ、浮かぶ思いをつづる。

眠っているときの警報、なんとかならないか

 朝早くに枕もとで大音量がして、たたき起こされた。
 ケータイに使っているBluetoothスピーカーだった。寝ていても電話に出れるよう、枕もとにおいている。
 地震がくるのかと、やっと頭をもたげ、携帯画面をのぞく。
 ミサイルが飛んでくるかもしれないっていう警報だった。北朝鮮で発射したらしい。ハワイへ向けた実験か。
 途中の日本に落ちるかも、ということだろう。
 人と人、国と国。
 世界に宗教は数々あれど、心理学の研究結果も数々あれど、現実は気の遠くなるほど複雑でややこしい。なかなか平和にいかないもんだ、とぼくは観念している。むずかしいことはもう、考えたくもない。
 この不自由な体で避難しろったってな、ミサイル飛んできたら、終わりだろう。いつでも覚悟はできてるんだよ。
 それよりぼくが怒っているのは、せっかくの安眠をさまたげられたことだ。
 ケータイ電話の会社か、政府か、どこに苦情を言ったらいいんだ。
 警報の音がうるさい。
 本田美結ちゃんか、広瀬すずちゃんの声にしてくれ。
  ヘ(・.ヘ)(ノ.・)ノしりふりダンス[E:#x266A]